エントリーno.29  キタキツネ

■作品名「1/72 Su-35 フランカー」

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■製作コメント
好きな飛行機を徹底的に調べて反映させる、それが私のスケールモデルにかける愛情の形です。
折角のなんJ初参加、異常な愛情っぷりを見せよう…ということでカラーチップ片手にモスクワ航空ショー(MAKS2015)に遠征、
実機取材の結果を反映したモデルを製作しました。

題材に選んだSu-35の「セルジュコフカラー」とも呼ばれるダークグレーの迷彩は、
写真で見ると撮影条件によって大きく色調が異なります。
今回は実機とカラーチップを同時に撮影することで正確な色調を把握、
それをもとに調色した塗料を模型に使用するといった方法を取りました。
(詳細は→をご覧ください http://rekitakitsunediary.blog.fc2.com/blog-entry-10.html )

Mrカラーのカラーチップも持参したものの近似色は無く、FSカラーチャートのFS36076よりわずかに明るい色、
ということを確認して帰国。Mrカラー339番をベースに調色して使用しました。
マーキングはBegemotのデカールを使用して、凄まじいデモフライトを披露したRF-95242機を再現しています。
同機は2014年に納入されたばかりのため、エンジン回り以外汚しは無し、吊るし物もデモフライト時のR-73×2、R-27×1です。

非常に組み立てやすいキットのおかげで早々に完成したため、屋外撮影で光線状態、カメラ設定の違いにより
ダークブルーからダークグレーに見え方が変化することを示そうと思い、某飛行場まで遠征。
そそくさと準備して1枚目のシャッターを切った直後、突風に煽られて「初飛行」、墜落してしまいました。
大破は免れましたが、修復不能の点もあるため、
構図検討用に撮ってあった写真を使用しての応募となってしまったのが心残りです。
■ハセガワに一言
2010年代に出た製品を作ったのは初めてでしたが、パーツの位置決めや固定が非常にしやすくなっているように感じました。
強度確保にも気を配られており、高さ約1.5mから落下しても脚やアンテナが一つも折れなかったのは驚きです。
プロポーション、モールドはさすがの安定感で吊るし物も豊富と、1/72の飛行機としては史上最高のキットだと思います。

望むこととすれば…このクオリティで1/48のSu-35、というのはいかがでしょうか?
大陸のメーカーが1/48フランカーシリーズをこぞって開発してきていますので、日本の技術力を見せつけてほしいと思います。
もし出していただけたら、3つは買いますよ!
■参加者の感想
・実機を見にロシアまで遠征した根性に一票
・塗装色へのこだわりは共感するものがある
・今回の「カタヤイネン賞」ですよ。これくらいの人数が参加してると必ず一人くらいは、
トラブルに襲われるついてない(カタヤイネンみたいな)男がいまして、それもまた
ドラマという感じです。修復不能ってどういう壊れ方をしたんでしょうか、心配です。
ロシアまで実機見に行ったというのは驚き。色が気になるのですね。
そういうこだわりポイントって一人一人それぞれが持ってますよね、だからこそ
そこを知りたいし、尊重したいところです。いやほんと心の中ではそう思ってるんですよ、
いつも茶化してますけど。


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